僕のように個人事業主だったり、フリーランス、自営業の方で2月の確定申告が終わって、その申告結果をもってすぐにフラット35や銀行の住宅ローン審査にかけたい!という方がいらっしゃるかもしれません。
「いい土地が見つかった!」
「ちゃんと通るように前年の所得はアップさせたからすぐに審査してローン組みたい!」
理由は様々だと思います。
フラット35含め、源泉徴収票だけ出せばいいサラリーマンと違って、個人事業主やフリーランス、自営業の人はローン審査に多くの書類が必要です。
そのうちの一つに「所得税の納税証明書」があります。
確定申告書の内容とのすり合わせ(申告書の税額と一致しているか等)、それから信用情報のひとつとして提出を求められます。
この所得税の納税証明書は確定申告をしたその年(前年所得分)の所得税を納めると発行できる証明書なのですが、確定申告時に納税して即日発行してもらいたい場合には手続きの順番に注意が必要です。
順番を間違えると確定申告が終わって1ヵ月以上先の4月15日以降まで発行を待たなければいけなくなり、ローン審査に書類が間に合わない可能性があります。
これは僕が実際に税務署で体験した内容に基づいています。
(管轄の税務署によって対応が異なる場合がありますので、必ず管轄税務署で確認しましょう。)
3つの書類を準備する
今回お話するのは、税務署で直接確定申告書類を提出して、即日その場でその年の所得税の納税証明書を発行してもらう場合の例です。
郵送で確定申告したり、e-taxを使っている場合は手順が異なる場合がありますので、ご了承下さいませ。
想定される状況は次のような場合
例えば・・・
2017年2月16日に税務署にて確定申告(2016年の所得分)書類の提出を行い、その日のうちに所得税を税務署の窓口で支払って、その日のうちに支払った所得税の納税証明書が欲しい!
まず所得税の納税証明書の即日発行に必要な書類は次の通りです。
- 所得税の領収書
- 納税証明書交付請求書
- 確定申告書(控えではなくマイナンバー記載された原本)
1.所得税の領収書
これは税務署の窓口で所得税を納めると発行してくれます。
↓こんなヤツ↓
領収書なので、特に申請しなくてもその場でもらえます。
2.納税証明書交付請求書
「所得税の納税証明書を下さい」という申請書類です。
↓こんな紙↓
この紙に必要な証明書の種類や枚数、年度などを記入して税務署の窓口に持っていきます。
フラット35の場合はだいたい「申告所得税 及 復興特別所得税」の「その1」「その2」が最低2期分必要です。
3.確定申告書(控えではなくマイナンバー記載された原本)
まさにこれから提出しようとしてる確定申告書です。
必要なのは「確定申告書B」。
そして最も重要なのは
控えではなくマイナンバー記載のある原本
を渡さないといけないという事。
↓つまりこの面↓
税務署に提出した後に自分が持って帰れる「控え」ではダメなのです。
(原本は証明書発行後に返してくれます)
ここ要注意!!!!
次で説明します。
必ず確定申告書を提出する前に証明書を発行してもらう
所得税の納税証明書を即日発行してもらうには、確定申告書を提出する前に証明書を発行してもらうように申請しなければなりません。
即日発行がダメなパターン
結構多いダメパターンがこのパターンです。
①確定申告書を窓口に提出
(提出済みの印鑑を貰う)
↓
②所得税の納付を行う
↓
③所得税の納付領収書を貰う
↓
④さっき支払った所得税の納税証明書を貰いに行く
↓
貰えません
所得税の納税証明書には確定申告書Bの原本が必要なため、先に確定申告書を提出してしまうと書類不足で証明書を即日発行してもらえないのです。
こうなると、税務署側で確定申告の書類整理が落ち着く4月15日くらいまで1ヵ月以上待たないと前年分の所得税の納税証明書を発行してもらえなくなります。
確定申告の時期は窓口がめっちゃ混雑していて、一度確定申告書を提出してしまうと「やっぱ一回返して下さい!」というのは無理、とのことでした。
即日発行OKなパターン
では具体的にどのような手順で書類を出せば即日証明書を発行してもらえるのでしょうか。それは次の手順です。
①税務署の納付窓口にて所得税を先に納付する
(税務署の提出印がなくても納付はできます)
↓
②所得税の納付領収書を貰う
↓
③納税証明書交付請求書を領収書・確定申告B原本と一緒に出す
↓
④15分くらい待つ
↓
⑤前年分の所得税納税証明書を即日発行してもらえる
↓
⑥確定申告書類の提出を行う
↓
⑦申告お疲れ様でした
これでOKです。その日のうちに証明書がもらえます。
証明書がすぐに欲しい人は要注意
このように、手順を一歩間違えると、その年の確定申告分の所得税納税証明書の発行に1ヵ月以上待たないといけなくなり、期日までに必要な書類が揃わない!!!なんてことになりかねません。
前年分の確定申告結果をもってすぐにフラット35などの住宅ローン審査にかけたい!
という方は、ちゃんと所得税の納税証明書をすぐに発行してもらえるよう確定申告書類の提出の順番には要注意して確定申告に臨みましょう。